コロナ禍により長く延期が続き開催の待たれていた「雉」同人総会が、10月30日、31日の両日、東京荒川区の「アートホテル日暮里ラングウッド」を会場に開催されました。
当日は田島主宰を始めとして全国から53名の同人が参加。夕方から開かれた総会では予定の議案も滞りなく承認され、併せて、令和2年から令和5年の間に新同人となった48名が報告され、当日参加の18名は、一人ひとり改めて会場で紹介されました。
その後、今年度の「雉賞」表彰式が行われ、受賞された栗原愛子氏、依田久子氏には、田島主宰から両氏の紹介とともに作品の講評と記念品授与が行われました。
懇親会では、アトラクションのフルートと筝が演奏され、和やかに懇談が続く中で、各地区から近況報告とともに趣向を凝らした演目が披露され、主催の関東地区の出し物は名物の「東京音頭」。参加者一同大きな輪になって会場を踊り、水野同人会会長のハーモニカ演奏「故郷」を一同で合唱し閉会となりました。
二日目は吟行句会の開催。田島主宰の選では、「谷中墓地青桐の実の熟れつくし」石井和子氏、「天高し踊るオブジェの鯨かな」川添弘幸氏、「青空や銀杏落つる子規球場」依田久子氏の三作品が特選に。鈴木副主宰の特選では、「西郷のどんぐりまなこ銀杏散る」栗原愛子氏が、内藤英子の特選では、「大東京真白き富士の遠に澄み」田島和生氏が、水野征男氏の特選では「秋の昼谷中銀座の白き猫」市村英樹氏がそれぞれ選ばれました。
コロナ禍で長く開催できなかった同人総会ですが、この間全国大会の中止も続き、新同人も4年間に渡るなど初めて会場で顔を合わせる方も沢山居た様で、全国の「雉」の仲間との親交も新たに、和やかな中にも有意義な同人総会となったようです。
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